■ 近年、八丈島以外の国内はもとより、海外でも八丈島産の種を用いた「青茎系」あしたばが栽培されるようになりました。
ただ、栽培技術の後れや、気候風土が極端に異なる地域での栽培などにより、良質の青茎あしたばは流通しませんでした。
その様な状況の中、インドネシア・ジャワ島・スラバヤは、栽培技術・肥えた土壌・安定した気候・生産性など、全ての条件を満たした地域でした。
【有機あしたば商品】開発にあたって、あしたば事業で25年以上最前線で活躍する「日本有機あしたば・木庭氏」を初めとする開発チームや、最先端のあしたば栽培・研究チームがスラバヤの徹底調査を繰り返し、大自然との共存を兼ね備えた理想的な原生林を探し当て、栽培地に選定しました。
この有機専用農場で八丈島産の種子を用いた試験栽培を続け、味・成分共に優れた【有機あしたば】の栽培に成功。本格的に栽培を開始し、農林水産省「有機JAS」認定の取得に至っています。
【有機あしたば】の特徴は以下のとおりです。
●あしたばでは世界初の有機JAS認定を取得
●八丈島産の青茎種子を用い栽培
●JAS法の基準を上回り、過去・現在を問わず一切の農薬や科学肥料を使用していない
●土壌が肥えているため栽培期間中に有機肥料も必要としない
●高地のため害虫が付きにくい
●気候が最適で八丈島では4ヶ月の「春採り」収穫期が、スラバヤ有機専用農場では8ヶ月あるため安定供給が可能
●森林伐採など環境を破壊する事なく、大自然と共存でき人と環境に優しい |
有機専用農場のあしたばは、農薬や化学肥料を用いて栽培している国産あしたばとは違い、大地のエネルギーを旺盛に吸収し、力強く!たくましく!生命力に満ち溢れています。
これこそが真のあしたばの姿と言えます。
【有機あしたば製品】を召し上がっていただくと、八丈島で栽培されたあしたばだけが、優れたあしたばであると言う説が、もはや「神話」である事が十分ご納得いただけるでしょう。
大自然と共存した原生林の中、理想的な専用農場を確保。この有機専用農場で収穫されたあしたばの色・艶・風味は格別です。
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■ あしたばは他の植物と比べて繁殖力が旺盛で、春〜初夏にかけての成長はめざましく生命力にあふれています。
この時期に収穫したあしたばの新芽は「春採り」と呼ばれ、味がすばらしく、カルコンや栄養価が高く、栄養バランスがとれているため、高値で取り引きされます。
この、あしたばの「旬」となる「春採り」期間が、八丈島では約4ヶ月なのに対し、スラバヤ有機専用農場では約8ヶ月間あります。
【有機あしたば製品】は、この約8ヶ月間に収穫される、新芽部分のみを使用いたしております。
収穫期間が2倍になった事により、製品の安定供給が可能となり、今までの人気商品が故の、品切れ状態が解消されました。
■ 野菜としてあしたばを召し上がった方もいらっしゃると思いますが、最高グレードとして流通している部位は「新芽」部分です。新芽が成長し緑が濃く硬くなった部分は「中葉」「外葉」と分類されます。『中葉は安価な明日葉粉末や明日葉青汁の原料などに使用』され、外葉は家畜のエサとして利用されたりします。いずれも新芽を育成させるために必要な部位ですが特に、外葉は非常に硬くまた苦みも強いため、普通は人が食べる部分ではありません。
「利幅を多く取りたい場合」「安物の製品を製造する場合」「他の原料と混ぜて利用する場合」「添加物を使用する場合」など、これらの部位は非常に安く仕入れる事ができるため、主原料として製品化している業者は多くあります。
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【有機あしたば製品】は、ジャワ島の有機専用農場で収穫された、あしたばの新芽100%で製造する、無添加・無着色「有機食品」です。
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成分的には、カルコンの含有量だけを取り上げると、根や茎より葉に比較的多く含有している事が、大阪薬科大学・馬場きみ江教授により科学的に分析されています。
さらに、新芽より外葉に多く含まれているとも検証されていますが、新芽のみで製造する【有機あしたば製品】100gあたりのカルコン含有量は311.7mgと、ハイレベルで含有している事からも、新芽がいかに優れた部位であるかがご理解いただけると思います。
また、あしたばで重要な成分はカルコンだけではありません。新芽部分はクマリンを始め、ビタミン・ミネラル・アミノ酸の宝庫であり、また、バランス良く含有された部位です。
【有機あしたば製品】は、贅沢にも厳選した【有機あしたば】の新芽のみで製造した、無添加・無着色の「有機食品」です。
「有機(オーガニック)食品」か否かは「有機JASマーク」の有無で判断できます。「有機JASマーク」が付いていないのに「有機」や「オーガニック」と表示している食品は「ニセ有機食品」です。
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■ 製造方法によって口の中でザラザラする、味が悪くなる、苦みが出る、酸っぱい臭いがする、また栄養成分がほとんど抜け落ちる場合があります。
低温乾燥品・遠赤乾燥品・熱風乾燥品等々、様々な名称で呼ばれる製法を耳にしますが、これらは乾燥温度や設備に違いはあっても、「あしたばをきざむ
→ そのまま乾燥機に入れ乾燥」という即席製法に変わりはありません。
あしたば製品のほとんどがこの強制乾燥製法で製造されています。
【有機あしたば製品】製造において、最大の特徴は「蒸し」の工程にあります。
強制乾燥製品や、ボイル(茹でる)工程のある製品とは異なり、蒸す事により酵素の活力をおさえ、多彩な栄養成分の流出を防ぎます。
また、【有機あしたば】の新芽本来のすばらしい風味や、鮮やかな色味、なめらかな舌触りの製品に仕上げるためにも、欠かす事ができない重要な工程なのです。
手間を惜しまず丹念に。品質の高い新芽を生かすも殺すも製法次第と言えるでしょう。
【有機あしたば製品】は、ボイル(茹でる)製品の製法と全く異なり、「蒸し」の工程があります。その日の気象状況や原材料の状態を見て、温度・量・圧力などをコントロールします。
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■ 有機農産物を生産するためには、農林水産省の認定が必要ですが、有機加工食品を製造するためにも認定が必要です。
【有機あしたば】を、名の通った食品加工業者に持ち込み製造しても、「有機JAS」の規格を満たしていない食品加工業者で作られた製品には、「有機JASマーク」を付ける事ができません。
有機加工食品を製造できるのは、農林水産省が認定した、「有機JAS認定食品加工工場」だけなのです。
原葉収穫 |
→ |
即時入荷 |
→ |
原葉選別 |
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↓ |
大荒茶完成 |
一次洗浄 |
↑ |
↓ |
衛生検査 |
裁断 |
↑ |
↓ |
乾燥 |
選別 |
↑ |
↓ |
脱水 |
← |
蒸し |
← |
二次洗浄 |
【有機あしたば製品】は、収穫から大荒茶完成までの一次加工を、深い協力関係にある、スラバヤの有機JAS認定企業「PT.アンビコ社」が行い、二次加工から製品完成までは国内の有機JAS認定企業である「シェフコ」が行います。
確実なる安心をお届けするため、両社とも、万全の生産体制で臨んでおります。
2005年夏、農林水産省「有機JASあしたば」認定取得。有機あしたば専用農場での栽培〜一次加工は「PT.アンビコ社」が行います。「PT.アンビコ社」は早稲田大学卒の日系二世・石井兄弟が経営するスラバヤを代表する企業です。
●写真左=石井社長、右=石井会長、中央=日本有機あしたば・木庭社長
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左が「有機JASあしたば(農産物)」、右は「有機JASあしたば製品」の認定書です。下は最終工程を行うシェフコの「有機加工食品認定工場」の認定書です。有機食品の取扱業者は必ずこのライセンスを保有しています。
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■ 食品表示偽装事件が相次ぎ、食の安全が叫ばれる中、「透明性」が最も重要な要素であり、「我々を信用してください」「消費者は知る必要がない」などと言う姿勢は通用しません。
また、偽装表示や宣伝のための嘘は犯罪であり、許されるはずがありません。
【有機あしたば製品】の「透明性」は非常に高く、農林水産省・登録認定機関・消費者の方々が、それぞれの役割を持って監視を行うシステムとなっています。
「有機JASとは・有機食品とは」の項にもありますように、本物の「有機(オーガニック)食品」には、必ず「有機JASマーク」が付いています。
この「有機JASマーク」をパッケージに付け、「有機食品」「オーガニック食品」を名乗るためには、「有機JAS」の厳しい生産基準をクリアする必要があります。
【有機あしたば製品】は、その安全基準を上回る基準で生産されています。
■黒字は、農水省【有機農産物】のJAS規格、●赤字は、当店【有機あしたば】の栽培方法です。
■たい肥等で土作りを行い、種まき・植付けの前2年以上、禁止された農薬や化学肥料を使用していない田畑で栽培する。
●【有機あしたば】の栽培地、スラバヤ有機専用農場では、過去一切、いかなる農薬や化学肥料も使用していません。
■栽培中も禁止された農薬や化学肥料は使用しない。
●【有機あしたば】は、栽培中もいかなる農薬や化学肥料も使用していません。また、土壌が肥えているので有機肥料も必要としません。
■遺伝子組換え技術を使用しない
●もちろん、遺伝子組換え技術を使用していません。
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■黒字は、農水省【有機加工食品】のJAS規格、●赤字は、当店【有機あしたば製品】の製造方法です。
■化学的に合成された食品添加物や薬剤の使用は極力避ける。
●【有機あしたば製品】は、一部使用が認められている添加物や薬剤を一切使用しない、無添加・無着色製品です。
■原材料は水と食塩を除いて、95%以上が有機農産物、有機加工食品である。
●【有機あしたば製品】は、100%【有機あしたば】で製造しています。
■薬剤により汚染されないよう管理された工場で製造を行う。
●一次加工・二次加工共に、通常の食品加工工場ではなく、衛生管理の徹底した有機JAS認定食品加工工場にて製造しています。
■遺伝子組換え技術を使用しない。
●もちろん、遺伝子組換え技術を使用していません。
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上記規格は代表的な基準の一例で、他にも「栽培地での生態系の維持に支障を与えない」「製造の過程で他の加工食品を一切混入させない」等々、多岐にわたる厳しい基準をクリアする必要があります。
さらに下記の様に、「有機JAS」認定取得後も農林水産省・農林水産消費技術センター・都道府県が、栽培地・生産者・製造業者・販売元に対し、立入検査や調査を行うなど、徹底した監視体制は続きます。
●農薬や科学肥料を購入した形跡がないか調査 ●有機栽培の基準に従って栽培しているか立入検査 ●定期的に200項目以上の残留農薬検査の提出義務 ●農水省が認可した「有機JAS認定工場」以外の食品加工工場で製造していないか立入検査 ●出来上がった製品を第三者が勝手に小分けにしたりラベルを貼り付けたりしていないか調査 ●完成した製品に全て番号が付けてあり原料の分量が完成品の数量ときっちり符合しているか調査 ●市場に出回る商品に対し常に目を光らせ買い上げ調査 |
これらに違反すると、JAS法によって裁かれ「有機JAS」の認定は取り消されます。
■ 更なる安心をお届けするため、【有機あしたば製品】は製造段階で、「殺菌」と4度にわたる「衛生検査」を行います。
製品の原料や製造・加工過程などで細菌に汚染されたことが、食中毒の原因となる場合が多くあるため、衛生管理には細心の注意が必要です。
細菌は人に害を及ぼす悪い物ばかりではありませんが、数が多いことにより害を及ぼす細菌の存在確率が高くなることは確かです。
中には、「一般生菌数」が1g当たり数十万〜数千万個、「大腸菌群」が陽性(+)、と言う商品も存在します。このような物が消費者の口に入ることを考えると、決して安心とは言えません。
そのため、衛生検査は必要不可欠な検査項目で、これら検査を実施していないあしたば製品には特に注意が必要です。
健康維持のために召し上がる健康食品により、逆に健康を害する場合もあるということを十分に認識し、食品細菌検査結果を製品選びの一つの指針とされてみてはいかがでしょうか。
●一般生菌数について---
食品1g中に存在する全ての細菌の数を示しています。製品が生産された環境全般の細菌汚染状況を反映し、安全性、保存性、衛生的に取り扱われたかなどを総合的に評価する際の、有効な指標になります。菌数が多い場合は、製品の保存中や開封後短期間で劣化が進行し、変味・変色・異臭などの原因になります。
【有機あしたば製品】の検査結果「300/g以下」
とは、きわめて衛生的でほとんど無菌の状態であることを表しています。
●大腸菌群について---
大腸菌群は、人や動物の糞便だけに限らず植物・水・土壌等、環境中に広く分布しているため、衛生管理上汚染の判定基準とされています。加熱済みの食品から検出された場合、不適当な加熱や加熱後の二次汚染など製品の取り扱いの悪さを意味することとなります。
【有機あしたば製品】の検査結果「陰性」
とは、大腸菌群が一切検出されていない事を表しています。
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【有機あしたば製品】は菌数が規定量以下であっても必ず「殺菌」を行います。殺菌工程は、薬品などを用いて行うものとは違い、蒸気と圧力によって行われる、極めて安全な方法です。
【有機あしたば製品】の賞味期限が長く、パッケージを開けるといつも新鮮で、鮮やかな色合い・美味しさがが保たれるのは、原料の【有機あしたば】の品質の高さや、製法によるものの他に、この「殺菌」工程による恩恵も大きいのです。
大荒茶入荷 |
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衛生検査 |
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粗粉砕 |
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出荷 |
蒸気圧殺菌 |
↑ |
↓ |
計量・梱包 |
衛生検査 |
↑ |
↓ |
成分分析 |
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衛生検査 |
← |
粉砕 |
安心の生産体制で、これまでの【八丈島あしたば製品】以上においしく・安全に召し上がって頂ける、【有機あしたば製品】を自信を持ってお届けいたします。
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