■ あしたばはどんな味なのですか、またどの季節のあしたばが栄養価が高く最もおいしいのでしょう? |
■ 同じセリ科の野菜にはにんじん・パセリ・セロリ・みつば等があり、セリ科の野菜はどれも個性のあるお味です。味を文章で説明するのは難しく、好みには個人差がありますが、強いて言えばみつばの味に近いと言えます。ただ、みつばほど癖がなく味わい深く美味です。
あしたばは他の植物と比べて繁殖力が旺盛で、特に、春〜初夏にかけての成長はめざましく生命感にあふれています。八丈島ではこの約4ヶ月、あしたばは「旬」を向かえ味が最も良くなります。また、インドネシア・スラバヤでは「旬」の期間は約8ヶ月となります。
科学的には、公的機関の調査分析結果により、「春〜初夏のあしたばはカルコンを筆頭に有効成分の含有量が最大となる」「部位別のカルコン含有率は葉が最も多く、茎、根と続く」という研究結果が発表されています。
■ あしたばの栄養成分について教えて欲しいのですが? |
■ あしたば最大の特徴は葉、茎、根に含まれている、ネバネバした黄色い汁の主成分「カルコン」にあります。
大阪薬科大学・馬場きみ江教授の研究により、「キサントアンゲロール」「4-ヒドロキシデリシン」「イソババカルコン」「キサントアンゲロールB・C・D・E・F・G・H」と言うカルコン類が発見されていますが、中でも
●キサントアンゲロール ●4-ヒドロキシデリシン
という二種のカルコン類は、世界中であしたば以外の植物にはほとんど含まれていない貴重な物質です。また、これほど多量に含まれている植物はあしたば以外では皆無で、このカルコン類が美容や健康維持のために役立つ成分として、最大の注目を集めています。
さらに、あしたばには他のセリ科植物と同様にクマリン類も多く含まれており、他の野菜と比較してカリウムの量が多い事も特徴です。そして、アミノ酸・ビタミン・ミネラル・食物繊維等も、バランス良く豊富に含まれているのも特徴と言えます。
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■ 一部マスコミやネット上などで、あしたばに有機ゲルマニウムが含まれている情報がありましたが? |
■ 未だに、ゲルマニウムが健康維持に役立つとの情報が流れていますが、科学的には全く証明されていません。現在では否定的な論調が主流で、疑わしい情報と言わざるを得ません。多量に摂取すると毒性が強く、極めて危険なものである事が「国立健康・栄養研究所」の資料からもご確認いただけます。
以前から「あしたばには多量の有機ゲルマニウムが含まれている」という、科学的根拠が何もない、民間療法の本などを取り上げた説がありますが、これは大きな間違いです。仮に検出された場合、明らかに人為的に混入されているのでしょう。
この件に関して公的機関により調査が行われましたが、分析の結果、八丈島・伊豆大島内の様々な地域で自生及び栽培されるあしたばから、有機ゲルマニウムは検出されませんでした。もちろんそれは公的資料などからも見て取れます。
これらの情報を流す業者の多くは、なぜか強固なまでに「有機ゲルマニウム含有説」を主調するのですが、それほど断言するのであれば、これら情報を流す「怪しげな医学博士(医師ではない)」などが書いた本の内容を盗用するのではなく、自ら調査し、公的機関に分析依頼した含有量のデータをきちんと公表するべきです。
昔、朝鮮人参にゲルマニウムが大量に含まれていて、それが朝鮮人参の有効性を示すのだと言った人がいました。しかし、当時の分析技術で証明できるほどのゲルマニウムは入っていませんでした。ただ、なぜかこの人の分析した朝鮮人参には、大量にゲルマニウムが入っていたのです。
そして1980年代半ば、ゲルマニウムで「ガンや生活習慣病が治る」と何冊もの本で宣伝した人が、有害な酸化ゲルマニウムを原料にした健康食品を販売して、腎障害により数人の方が亡くなるという「ゲルマニウム事件」を引き起こしました。
あしたばを初め、植物に何か有用な作用が見出された時、それを「ゲルマニウムのお陰である」というのは全くのナンセンスです。きちんとしたデータを基に、現時点で言える事と言えない事とをはっきりさせるべきで、なんでもかんでもゲルマニウムに原因を求めるなら自然科学は成り立たちません。
あしたばが注目を集めている今、科学的に発見された有効成分以外に「有機ゲルマニウム含有」のねつ造情報が広がれば、近い将来、あしたばにもゲルマニウムを添加する業者が現れ、再び悲しい事件を引き起こす事になりかねません。
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■ 様々な産地のあしたばや、あしたば加工食品を目にします。八丈島産と海外産、何が違うのでしょう? |
■ あしたばは八丈島を中心とした伊豆諸島・太平洋岸に自生している、緑黄色野菜です。
自生しているあしたばには大きな違いがあり、八丈島・青ヶ島のあしたばは葉や茎が鮮やかな緑色で食用に適した「青茎系」と呼ばれ、八丈島より本土に近い島に自生しているあしたばは、背が低く茎や葉に赤みを帯びた「赤茎系」と呼ばれ、主に家畜の餌等に用いられます。
栽培されているあしたばも、八丈島などの伊豆諸島が起源で各地に広がり、近年では日本国内だけでなくインドネシアや韓国等々、様々な地域で八丈島産の種を用いた「青茎系」あしたばが栽培されるようになりました。
ただ、栽培技術の後れや、気候風土が極端に異なる地域での栽培などにより、良質の「青茎あしたば」はなかなか流通しませんでした。
その様な状況の中で現在、インドネシアのスラバヤは、飛躍的な栽培技術の向上・土壌・気候全ての条件を兼ね備えた地域として業界では注目を集めています。
実際、私共の「スラバヤ・有機あしたば専用農場」では、「雨量が多く、気候の変動が少なく、肥えた土壌で、高地のため虫が付きにくい」など理想的な条件で、しかも、有機栽培を採用した結果、色・形・味・成分、全てにおいて八丈島産に勝るとも劣らない、上質の「青茎あしたば」の栽培に成功いたしております。
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